私は昔六甲山へよく行った。別に六甲山でなくてもいいのだが、近い上に駅から登山口が近い(特に阪急電車は)からである。何十年も前のことであるので、都市伝説なんて言われもしなかった頃である。
1.六甲山の暴走族狩り
これは、本当にあったことかどうか分からない。誰かから聞いたのだが誰だったのか?
その頃、神戸市内は毎夜暴走族に悩まされていた。業を煮やした兵庫県警は、暴走族を根絶やしにする案を考える。暴走族を捕まえずに六甲ドライブウェイに追い込む。先日も書いたが六甲山は車が登れる道が限られているのでその道路全部を封鎖して、六甲山上に集めてしまう。後は採り放題という、今から考えればとんでもない作戦である。とある土曜日の夜に実行に移され、暴走族は根絶やしにされた。信じられない?私も信じられない。先週末に家の近くで大きな音を立て走り回っていたのは何者?
2.日本の裏首都
日本の首都は東京であるが、神戸市灘区には裏の首都が存在するらしい。その一角は平和な街でやくざがらみの事件は起こらない。チンピラが一般人を恐喝でもしようものなら、冷たい神戸港に二度と上がることのないコンクリート詰めのチンピラが増えるという。警察もこの周辺は治外法権だという。
一説によれば、裏の首相までおり、日本の裏社会を牛耳っているらしい。
灘区から東灘区にかけては、ときどき猪が食事に来るのんびりした街である。猪はもちろん信号を守る。猪と並んで信号が変わるのを待っている光景に違和感がない。こんな街である。
3.坂道
六甲山は神戸の北側の山脈である。街中では自然と坂道が多くなる。中には登山道より急と思われる坂もあり、多くの坂の上からは海が見える。神戸で育った人が東京に出ると困ったことになる。山がない。海がない。北に歩けというから坂を上っていったら違うところへ行ったなどである。体内磁石と言って東西南北が感覚的に分かる人もいる。私も一応あるのだが、東京では狂いっぱなしである。体内磁石を持ってる人なら分かると思うが、磁石が狂ってもあちこちに修正できる場所がある。東京には修正地点がやたらと多く、私の下宿から大学までの間に2つあった。その他体育館にいくまでにもう1つ。東西南北はぐちゃぐちゃになる。東京は恐ろしく、神戸は住みよい。
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