都道府県か地方ごとかはともかく、どんな妖怪がいるのかをゆっくり紹介してみようと計画したが、関東地方位までは進みたいものだ。

アイヌカイセイ
アイヌ語でアイヌは人間、カイセイは死骸なので、死体の意味である。ぼろぼろの樹木衣を着て現れ、眠っている人間にいたずらをする。あまり伝承されておらず詳細は不明だが、研究者によれば死霊のようなものらしいとのこと。わたしは「ゾンビ」の仲間のように思うが。

アイヌソッキ
アイヌ語でアイヌは人間、ソッキは寝室である。なぜ人魚になるのかはよくわからない。簡単なアイヌ語辞典で調べているだけなので、もっと意味があるのかも知れない。さて、アイヌソッキはは、内浦湾に住む人魚で、その肉を食べると長寿を保つことができる。不老不死になる訳ではないようである。

アッコロカムイ
アッはつる・紐、コロは持つ、カムイは神である。つるを持つ神様となる。民話に伝わる大ダコのことで噴火湾(内浦湾)の主である。足を広げると1haあり、船でもクジラでも飲みこむとのことである。噴火湾にクジラがいるとは知らなかった。全身が赤い色をしており、夕日で赤く染まった海には決して近づかないという。大章魚ともいう。妖怪というよりは怪獣に近い。

コロポックル
コロは持つ、ポンは小さい、クルは人でポッの意味は分からないがポンの意味が近そう。何かを持ってる小人の意味でしょうか。アイヌ伝説の小人で蕗の葉の下にいる。コロポックリについてはいろいろな解釈がありその伝承の背景はよくわかっていない。

オッケルイペ
オッケは突き刺す、ルイはあまりに~しすぎる、ペは者で、あるので、あまりに突き刺しすぎる者という意味になる。オッケルイペは黒狐が人間に化けたものであり、体のあちこちから船を割くほどの屁を放つ。すごい威力であり突き刺すという表現にふさわしいが、伝説では最後に退治されてしまう。ちょっとかわいそうな妖怪である。簡単に言えば化け狐ということになる。。

オキナ
オは~に入る、キナはゴザであるので、何かが入るゴザの意味である。巨大なアカエイのことで、体長は12kmを上回る。背中の砂を払うために海面に浮きあがると島に見えるため、誤って近づくと沈められてしまうという。アカエイと訳されているが、北海道にはアカエイは分布しない。
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