生霊って知ってますか。生きてる人が恨みつらみで生きたまま霊となり、相手を呪う。 古来より人間の魂は身体から離れて恨みを晴らすと信じられていることから来ている。相手に生霊を送る生霊飛ばしの方法もあるが、生霊返しを食らうと倍返しになるので注意が必要である。生霊となっている間は魂が抜けているので、身体は動かない。臨死体験と同じである。臨死体験には恨みは必要ないが。
生霊で有名なのは「源氏物語」に出てくる「六条御息所」の生霊であろうか。光源氏の愛人であったが、光源氏の最初の正妻「葵の上」が妊娠したのを知り、生霊となって呪い殺すのである。現代でも形を変えて通用しそうな話である。
死霊というのは怨みを残して死んだ人の霊で、怨みの相手に憑りつくほか、関係ない人を巻き込んで怪談や都市伝説を作る。「南総里見八犬伝」では、処刑された女の怨念であり重要な登場人物である。
「源氏物語」も「南総里見八犬伝」も何しろ長い小説である。登場人物も半端なくに多い。おまけに古文であるので読みづらい。さらに「源氏物語」に至っては、これで終わり?という感がある。読まれる人は現代語訳と登場人物をノートに書いて何をした人かを逐次まとめていくのがよい。ちなみに「源氏物語」は長大ラブロマンスであり、「南総里見八犬伝」は長大冒険小説で、どちらの小説も世界有数の長編である。
まあ、生霊とはこういうイメージですかね。女の子は白目を剥いていますね。
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