百鬼夜行は「ひゃっきやぎょう」または「ひゃっきやこう」と言い、真夜中に妖怪が集団で行進する現象である。これを見た人は必ず死ぬと言われているが、なぜこの話が伝わっているのかよく分からない。見た人は死んでいるんだから。
今昔物語集に出てくるらしいので、平安時代後期にはすでに妖怪たちは徘徊していたらしい。
徳川幕府になると、百鬼夜行をヒントにして参勤交代が行われた。大名行列のことを一部の者は百鬼夜行と呼んだことは言うまでもない。したがって、大名行列を見たものは手打ちにされ、必ず死ぬというところまで真似をしたのであった。
現代では暗闇が減ったせいで、妖怪の住処が減り百鬼夜行は行われなくなった。
百鬼夜行には「妖怪たちの行進」から転じて「群れをなして悪事を行う集団」という意味がある。週末ごとに私の家の近くを大きな音で走る車やバイクの集団は、夜の闇に溶け込んで、やがて妖怪となる運命なのかも知れない。
今回からページ上部の欄外に百鬼夜行が催されているが、これを見ても死なない。昔のように日本の妖怪だけでは行進できないので、海外の妖怪?も参加している。
左から、のっぺらぼう・九尾狐・河童・人魚・火の玉・ぬえ・かぼちゃお化け、クモ娘・龍・猫娘(猫耳とも言う)・キューピッド・ドラキュラ・フランケンシュタインである。まだまだ増やしたいと思う。
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