つい数年前までマイナーだった妖怪です。映画「姑獲鳥の夏」によって、こんな妖怪がいるのかと世に知られました。三省堂 大辞林によれば、
1.妊婦、産婦、出産した直後の女性
2.難産のため死んだ女性の幽霊。通行人に赤子を抱かせようとしたり、幼児に危害を加えたりするといわれる。とあります。日本各地に姑獲鳥の伝説はあるようですが、通行人に赤子を抱かせるまでは共通しています。
細かい説明は京極夏彦「姑獲鳥の夏」をご覧下さい。 但し、結構難解な上にかなり分厚いですから、どっぷりと京極ワールドに浸かって楽しんで下さい。ちなみに、私は途中で犯人が分かりましたが、どのような結末になるのかは分かりませんでした。

「姑獲鳥の夏」は映画にもなっています。堤真一、永瀬正敏、原田知世、阿部寛などが中心人物なんですが、4人ともがそれぞれにいい味を出しています。しかし、妖怪を絡めた殺人事件を扱う話ですから、全体に暗いイメージは拭えません。少し分かりにくいところもありますので、小説も読むのがいいでしょう。
そうそう、漫画も出ているようですよ。先日、書店で見かけたように思います。
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