その日わたしは、学校に忘れ物をしたので取りに行くことになりました。学校までは少し距離があり、約30分歩かなくてはなりません。気持ちのいい夏の夕暮れ、わたしは鼻歌を歌いながら歩きました。
途中でぐずぐずしていたせいで学校に着いた時にはもう日が暮れていました。なぜか校舎の鍵は閉まっていませんでした。わたしは教室に入って忘れ物を机の中から見つけて教室から出ようとしたとき、教室の暗がりに何か冷たい違和感を感じました。わたしは軽いめまいを感じました。
気がつくとわたしは校庭にいて、忘れ物を持っていませんでした。どこかに落としたのでしょう。わたしはまた教室へ戻ることにしました。校舎の鍵は閉まっていましたが窓が開いていたので悪いこととは知りながら、校舎に入り込むと教室に向かいました。忘れ物は机の中にありました。教室を出る時に何か変な気持ちになりましたが、特に気にしませんでした。入ってきた窓から出ようとすると、窓が開きませんでした。その時わたしは部屋の暗がりから、赤い目をした人がこちらを見ているのに気づきました。わたしは恐怖で強いめまいを感じました。
「おい、目を覚ませ、俺の授業で寝るんじゃない」という先生の声で目が覚めました。怖い夢を見たな。でも夢でよかった。と思ったとき、あれ?この先生?何の教科の先生だっけ?そう言えば名前?さっき笑っていた友達?知らない?先生が振り返ると赤い一つ目!私は廊下へ飛び出しました。35個の赤い一つ目が後を追ってきましたが、運よく校庭まで出ると彼らはもう折ってくる気配はありませんでした。わたしは家まで走って帰りました。途中不思議なことに誰にもあいませんでした。
赤い一つ目が教室の暗がりから立ち上がり、わたしの方へ近づいてきます。わたしは教室を飛び出して非常階段の方へ走りました。運よく非常階段のドアに鍵はかかっていませんでした。ドアのガラス越しに見ても赤い一つ目が追ってくる気配はありません。わたしがほっとすると同時に足元がグラリと揺れました。そして非常階段はゆっくりと倒れていきました。
わたしはその部屋から飛び出すとゆっくりと赤い一つ目が追いかけてきます。そのうちに前からも赤い一つ目が現れたのです。わたしは渡り廊下をわたると唯一電気が灯っていた職員室に逃げ込みました。先生大変です。といおうとしましたが、あれ?こんな先生いたっけ?先生は「どうしたの。そんなに恐がらなくていいんだよ」と言いながらこちらを振り向き、「私たちを」
「どうしたの?怖い夢でも見たの」と母の声。聞けば高熱を出していたらしい。道理で体が痛い。「おかあさん、怖い夢を見たの」とわたしは言った。「そう?でも話さなくていいのよ。私もよく知っているから」そしてこちらを振り向いて・・・・
怪談を書いてみましたがどうもうまくないなあ。3つのパラレルワールドが同じ結末に落ちて行き、最後の一言で脅かすつもりだったが、長いだけになってしまったような。また挑戦しよう。
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