猫は100年(20年という説もある)生きると尻尾の先が2つに分れ、あるいは尻尾が2本になり、妖怪「猫又」になると言われている。猫又は人語を理解し、化けることができる。凶暴で人間を襲うものや飼い主に恩返しをするなど、猫又になる前の生き方が反映される。例えば、カン袋に詰め込まれて蹴鞠のかわりにされた猫は凶暴になるが、駐車場などで野良猫に餌を与えていた人には恩返しをするといったようなことである。
似たような妖怪に「化け猫」がいる。有名なのは鍋島藩の化け猫であろう。碁の相手を務めていた臣下の龍造寺又七郎が、鍋島光茂の機嫌を損ねたために斬殺され、又七郎の母も飼っていたネコに悲しみの胸中を語って自害。母の血を嘗めたネコが化け猫となり鍋島家に怨る話である。「夏目友人帳」の「にゃんこ先生」も化け猫の中に入る。
猫又によく似た妖怪に、猫娘がいる。ゲゲゲの鬼太郎に搭乗し、鬼太郎のガールフレンドである。他には猫耳娘というのが秋葉原あたりにいるらしいが、もう40年近く行っていないのでどうなってるのか分からない。
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